眩しい日差しで目が覚めた。
目覚ましより早く起きた
眠たくて重い体は軽い。
雨続きだった空は気持ちのイイぐらい晴れている。
いつもみたいに遅刻ギリギリに家を出るのではなく
余裕を持って学校に行く
なんだろう・・・
なんだか解らないけど今日は良い事が起こる気がする!!
よし!今日1日頑張るぞ!!
なんて気合いを入れて教室に足を踏み入れた瞬間
なぜだかクラスの半分が神憑りなオーラを出しノートに書き込んでいた。
おいおい、なんなのさこの次元の歪みは・・
爽やかなオーラが一瞬に不穏なオーラに飲み込まれ中々教室に入れずにいると
出入口に立ち尽くしている()の姿を見つけた友達が足早に駆け寄り、叫んだ。
「!数学の宿題見せてぇ!!」
「はぁ?」
予想外の言葉にマヌケすぎる程、音程がズレた声を出すと
「もしかして、忘れとったと?」
友達の言葉にナンノコトか理解出来ないでいると
フッとドコからとも無く浮かんでくる数学の教師の姿と声が浮かんできた、
ご丁寧な事に動き付きで・・・・
『いいか?お前らも受験生なんだ。この言葉の意味は分かっているな。
今さら足掻いてもどうしょうもならん。
が、奇跡と言うことが起こる事も、ままある。
教師人生13年の、この俺が言うんだ、信じても良いぞ・・・・
しかし、期待するな!
今さらかもしれんが足掻け!
諦めの悪いヤツが受験を制する!!
てな、訳で宿題だ。問題集27ページから49ページまでやってこい!
教師の優しさがいっぱい詰まった宿題だ。ありがたく思ってやれよ』
大阪の人ならタイミング良く
どっちやねん!
と、ツッコム事がでる言葉は
生徒には優しさどころか寺などに見られる阿吽の像の如く立ちはだかり
地獄の三丁目までノンストップに行く電車の放り込まれまいと、
光の速さ並の走りぷりで逃げ出したい気分に陥った。
しかし、現実はそんなに甘くないのだ。
宣告のお言葉が下される。
『提出日は1週間後の朝だ!と、言いたいが俺も人の子だ。
慈悲と言う心がある。
よって、放課後までまってやる。
忘れた物には・・・・・・・
まぁ、その日まで秘密にしておこう。楽しみは最後の方がいいだろう』
うそ臭い爽やかさを演出した教師に言葉を思い出したは
助けを求めに来た友達に、助けを求める為、
視線をどこかに飛ばすが、いきなり肩を2回叩き
「ガンバレ!」
遠目の友達は自分の事でイッパイだったらしく
簡単に見放された。
「チョット・・・・・・・・・」
さぁ!私のを写していいよ!!
なんて言葉がほんの少し期待していたが
共に頑張ろう!とか、三人寄れば文殊の知恵とか励ましの言葉すら
かけて貰えず、自分の元を去って行く友達に、
伊豆にある銅像ヨロシクの様に足に縋りすきたかった。が、
長年、相棒と言えるような関係である友達の逃げ足は速かった。
あぁ、女の友情はこげんモロかったとね・・・・
伸ばしかけた手は行き場をなくし
かわりに背中に哀愁を漂わせ
自分もクラスの一部の如く神憑りの様に問題集に手を付け始めると
隣の席の人物が着席したのか
さっきまで朝日が当たっていた所に影が出来てしまった。
お隣さん、遅い出勤やねぇ・・・・・
視線は問題集から離れず隣の事を考えていると
ある事に気が付き、勢い良く立ち上がると同時に
「ジョーォォぉぉぉぉおお!!!!!!!!!問題集貸してぇぇぇえええええ!!」
絶叫し、お隣りさんに振り向き言葉を続ける。
「今日提出の問題集!ジョーは出来とるやろ?
いや、絶対出来とるハズ!!
ばってん、そげん事分とるよ。
だって私のジョーだけんね!!
そげんもったいぶらんと、はよ見せて!」
ジョーと呼んだ人物に
さっさと出せ!
とばかりに差し出された手を出すと、痛みが走り何事かと視線を横に移すと
迷彩の帽子をかぶった少年が目に入った。
「カズ・・・なんばしょっとね・・・・・・・」
叩かれた手が痛いのか、睨み、低い声を出すが
相手はまったく気にも留めてず
「、宿題ぐらい自分でせろ!
ヨシが困とぐらい分かれや」
睨んでいるのか、睨んでいないか判断しにくいツリ目
でを見ている事が気に入らなかったのか
「カズ・・・いくらアンタでも私とジョーの仲を引き裂くのは、
許さんよ!」
両クラスにまで聞えそうなぐらい大きな声での言葉に
クラスの者は
あぁ、またか・・・
と、気にも留めず、言葉をかけられたカズは五月蝿かったのか
眉間に皺を寄せを睨み
「せがらしかねぇ・・・・ばってん宿題を忘れたのはが悪か!
ヨシに頼らんと自分の力でせろ!」
怒鳴り付けるにも
「カズ・・・あんた、いくら私が7時間も先にヨッさんに出会ってるからて、
いつもでも根にもっとは小さか男ね・・・・
だけん、カズが私にヤキモチを焼く気持ちも解らんこともなか。
それだけ、私とヨッさんがオシドリ夫婦みたいやけんね」
笑顔で返され
聞いていた2人はため息を付いたが、
性格が出たのか、ワザとらしく大きなため息
と
隠すよな小さなため息が付かれたが、
ため息を付かれた少女は、まったくと言って気にしていないのか、
笑顔のままで右手を差し出していた。
「じょ〜ぉ。問題集見せて」
子供がお菓子をせがむ様な声を出し、
差し出していた手を城光の顔の前に出すと、
苦笑し差し出された手に問題集を乗せてやると
嬉しそうに笑い、
「有り難う!もう、ジョー大好き!!」
渡された問題集を高らかと上げ、飛び回っていると
「写すだけじゃなくて・・・・・・・」
呆れた雰囲気を出しながら聞こえてくる言葉に、
重なる様に高い声が重なる。
「わかってます。自分で出来る所は自分で解いて
解らない所があったらジョーに聞けばよかね?」
「あぁ・・・」
声と共に頷くと、少女は席に座り、
一心不乱に自分の問題集に回答を書き写していった。
そんな少女を横目に
再びため息が2つ聞える。
「ヨシ・・・・・・・」
「あぁ、解とぉ・・・・」
「そうか・・・」
時刻を告げるチャイムがなり、
暫くすると担任が教室に入ってくるが、
少女は気が付いていないのか問題を写す事を止めず、
担任と入れ替わる様にその時間の授業を受け持っている先生が入ってくるにも、
少女は手を止めなかった。
唯一手を止めた時は昼食を取る時だけだった。
「できたぁぁぁあああああああ!!」
始めは少女1人だったのだが、いつの間にか友達も加わり、
そしていつしかクラス中が城光の問題集を見回していた。
始めに借りたはずの少女が、クラスの中で最後となってしまったが
期限の放課後までには出来上がり、係りの生徒に手渡すと
鬼、もとい自称慈悲を持つ先生の所へと運ばれていった。
「さて、ジョーの所へ行きますかぁ」
机の中から本日使われた教科書をカバンに入れ、
サッカーをしている城光の元へ歩いていった。
綺麗にオレンジ色の夕日をみながら、
クラブが終わるのを待っていると、試合をしているのか
功刀の怒鳴り声がグランドに響き渡るが
メガネをかけた少年が功刀の声に負けないぐらい
大きな声で返事をしていた。
元気だねぇ〜
聞えてくる声と目に入ってくる動きに、少女はのんびりと思うと、
試合が終わったのか、先程まで使っていたボールを持ち上げ
少年達が足早に顧問の所へ向かうと、何か言われているのか
頷く動きが見れると一斉に礼を言い
部室に向かって歩き出した。
「ジョー、お疲れさまぁ〜」
手を振り自分の居場所を相手に知らせると、
城光も気付いたのか少女に話しかけてきた。
「問題集は終わったと?」
城光の言葉に少女は頷き、言葉を返す
「もち!ジョーもの出しといたけん心配なかとよ」
「それは悪か事したとね」
「そげんことなかよ!」
2人で会話をしていると
「ヨシ、それぐらい当たり前の事や
誤る必要なんてなか」
怒りを含んだ言葉に
「カズ・・・・アンタ一生グローブ噛んどき!!
そげん方が静かやけんね」
「なに解らん事いとーと?」
「五月蝿いと言う意味でございます。
さて、ジョー帰る準備できとう?」
「待って下さい!ヨッさんは俺と帰るとです!」
少女の言葉に先程まで黙っていた少年が慌てて止めに入った。
「少年よ・・・こげん時は女性に譲るべきじゃなかと?」
ワザとらしく大きなため息を付き発言するが、
「ばってん、ヨッさんと約束したとです」
切り札の約束を少女に突き出す。
「あら、私もジョーと約束しとるけんね」
少年の言葉に少女も切り返す。
「今まで問題集写しとった人間がどうやって約束するとね・・・」
呆れた声のツッコミがはいるが、
「甘かとねカズ・・・
私とジョーは相思相愛!あえて言うなら阿吽の呼吸!
何十年も連れ添った夫婦の様に目を合わせれば解るとね!!」
そう、アイコンタクトで約束はできとーよ!
微笑みながらの言葉に呆気を取られていると、
「、今日はドコへ行くと?」
只1人、呆気に取られる事なく少女に言葉を返す。
「今日?
今日は屋台でラーメンを食べようと思て」
「ラーメン!?」
先程まで言い合いをしていた少年がラーメンという言葉に
反応を見せる。
「少年はラーメンが好きなのかい?」
どこか学者を思わせるような口調に
「ばり好とーです!」
言葉がでるタイミングと同じタイミングで軍人の様に敬礼をする。
「良か。同行を許す」
少年と同じく敬礼をすると
「ジョー、この少年も一緒で良か?」
隣にいる城光に話しを振ると
頷き是と返してきた。
「よし、少年。君も早く着替えてくるのだ」
「了解ですたい!」
再び敬礼をすると走って部室に入っていった。
「、少年じゃないく高山や」
「ふ〜ん、下の名前は?」
「昭栄」
「ショーエイねぇ・・・・・
ま、少年は少年ね!」
自分の答えに納得したのか何度か頷くが
少女を挟んで言葉を聴いていた城光と功刀は
何度目かのため息をつき
部室に入っていった。
その後、制服に着替えた城光、功刀、高山の3名を連れ
町の中心部にある屋台に入っていくと、
何玉食べれるかという戦いが自然に発生し
変え玉注文が繰り返された。
屋台の亭主に笑われ、他の客に驚かれ
色々な事が起こったが、すべて城光の手に寄って収められた。
そして、余談
「あの、お客さんイイ人やったとね」
少女の満足そうな声に
「まったくですたい。
『奢ってくれる』なんて太っ腹な人でしたとね!」
「ねぇー」
「そげん軽い気持ちでどげんするとか!!」
「なんばゆうとねカズ!
学生は貧乏やけんこう言う時は素直に甘えんと相手に悪か!」
「まぁ、済んだ事やしカズも気ぃ収めんしゃい」
「そげん頭固いと彼女できなかとよ?」
「せがらしい!!」
結局、1人2玉以上食べたのに偶然居合わせたお客が
気を良くしたのか、奢ってやるという言葉に甘え
自分達は1円たりともはらわずに間食は終了した。
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6000番を踏んで頂きました 乾 布 様
より、リクエスト
九州選抜の逆ハーで、中3の設定でお願いします!
題なんか考えてみました!
『レッツ九州ドドンバドン!!』です。
いかがですか?
題名を頂いた時に私の中ではしゃぎ回る九州3人が浮かびまして
こんな感じかなぁ??
なんて思い書いてみました。
私の中ではギャグなんですけど如何ですか?
にしても、城光キャプテン苦労人でした・・・・
カズ先輩怒りまくってましたね・・・・・
昭栄さん結局少年のまま一度も名前呼ばれず・・・・・
もしわけないです。
乾 布 様 6000番踏んで頂き有り難うござます。